肌トラブルなんかに負けるもんか!そのⅠアトピー性皮膚炎とは?
先日、洋服販売サイトにアトピー性皮膚炎を抱えておられる方より、洋服の件でお問合せがありました。今まで洋服を制作していて、このようなお問合せもあり、ご希望に添う洋服を制作しおすすめすると、喜んでいただけたということもありました。私の周りにもアトピー性皮膚炎で困っている人もいます。そこで今回、アトピー性皮膚炎でお洋服選びでお困りになっておられる方のために洋服を制作しようと思いました。自分自身がアトピー性皮膚炎ではないので、アトピー性皮膚炎で悩んでおられる方のお気持ちをどれだけ汲み取ったお洋服ができあがるかわかりませんが、一生懸命制作させていただたいと思います。
まず、アトピー性皮膚炎というものが、どのようなものなのか、自分自身で理解したうえで、症状を少しでも和らげるような対応をファッションという分野でできるのか、そして何よりファッションを楽しんでいただくことができるのか、アトピー性皮膚炎の方に寄り添って考えてみたいと思いました。
下記の図は健康な皮膚とアトピー性皮膚炎の皮膚の状態です。
まず、皮膚の表面をみていただくとわかるように、健康な皮膚とアトピー性皮膚炎の皮膚と比べると、皮脂膜と角層の部分のバリヤ機能が詰まっていなくて、スカスカの状態です。このため、この部分よりアトピー性皮膚炎の原因となる抗原が侵入し、反対に皮膚組織の水分が外に出ていき、皮膚は乾燥状態でカサカサになります。抗原が侵入すると人の体に無害であるはずの抗原(花粉や食べ物など)に対して抗体が作られ、異物から体を守る免疫が過剰に反応することがあります。これがかゆみや赤い斑点などのアレルギー反応でつまりアトピー性皮膚炎の起こる原因となります。このバリヤー機能の異常は遺伝子が要因ということもあります。
アトピー性皮膚炎の対処方法としては、3本柱があり、まず1本目としてステロイド剤を使用する薬物療法があり、最新のプロトピックという免疫調整剤も有効です。2本目として食品、汗、ダニ、ストレスの症状を悪化させない要因の除去、3本目はスキンケアとして保湿クリームを使用して皮膚乾燥の予防。以上の3本柱の対策を行うことでアトピー性皮膚炎の症状の改善できます。
さて、アトピー性皮膚炎の患者さんは日常生活において、どんな思いを持って過ごしているかという意識調査が1000人を対象に、最近行われました。下記がその結果です。
このように、アトピー性皮膚炎患者は病気そのものとの闘いと、精神的において不安や悩みというものに対しても闘っていかなければいけないのです。病気を抱えている人に対して、周りは寄り添い、思いやりの心で接していかなくてはならないと感じました。
しかし、肌トラブルはこのブログで発信したアトピーだけではありません。アレルギーもありその両方で辛い思いをされている方もおられます。そこで次回はアトピーとアレルギーについて下着というキーワードで考えてみたいと思います。それでは「肌トラブルなんかに負けるもんか!そのⅡアトピーとアレルギーの違いは?」https://myroom-anmasako.com/につづく…