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女性は甲状腺にも気を付けてそのⅡ <甲状腺の病気について知ろう!>  

2021/10/02
 
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さて、甲状腺の検査結果を聞きに行くまでのこの1週間不安で落ち着かない日々を過ごしておりました。もし入院となったらと思うと持って行くものがどんどん浮かび、頭の中で着々と入院準備が進められていました。前回の入院の時のように、病院で着る寝間着も実際に作りはじめていました。
いよいよ当日、甲状腺外科に到着すると、いつものように女性の患者さんが圧倒的に多かったです。初めての甲状腺外科の受診の時は、何もわからなかったため、患者さんの観察はできなかったのですが、結果を聞きに行った日は、検査内容がすでにわかっていたので、甲状腺の患者さんの様子を観察していると、まず、エコー検査から始まるようです。どの段階で受診されているのかわかりませんが、エコー検査で疑わしき所見があれば、次に血液検査、CT検査という順番があるようでした。私は甲状腺外科での検査当日、すでに血液検査とCT検査を受けているので、すぐに細胞診になったと思います。患者さんがどういう症状で甲状腺外科を受診されているのかよくわかりませんが、クリニックからの紹介を経て受診されている方もおられると思います。
甲状腺疾患は女性に多く、腫瘍に関しては多くは良性で仮に甲状腺がんであってもがんの性質もおとなしくて、大きくなるスピードも遅いということです。甲状腺外科は甲状腺ホルモンの分泌に異常があるかどうかということも同時に検査されます。
診察室に入って、先生のテーブルの上に置かれた甲状腺の模型について、「先日もお聞きしたのですが実際の甲状腺はこれより少し大きいとおっしゃってましたね」と聞き、続いて「この模型写真撮ってもいいですか。」とお願いしたら「いいよ」ということでスマホでバッチリ撮らせていただきました。それと「先生、私橋本病ではないでしょうか?」と聞いたら、「ホルモンの分泌に異常はないです。腫瘍マーカーの数値が異常なのは、良性ではあるけれど腫瘍が原因です。」と画面での説明をしていただきました。これで一安心なのですが、経過観察のため6か月後検査が必要で、無罪放免とはいきませんでした。しかし、重い気持ちからすっかり解放されました。今回は思いもしなかった展開となりましたが、自分自身の体について、良いにしろ悪いにしろ知ることができたという収穫がありました。
ここでもう少し詳しく甲状腺の病気について、書いてみようと思います。
病院の頭頚部甲状腺外科の受付に「女性に多い!甲状腺の病気」というパンフレットがあったので、いただいてきました。とても分かりやすくまとめてあり、写真等も載せてあり、細胞診の時、使用されていたと思われる穿刺吸引細胞診用の機器や甲状腺の模型も載っており、とても読みやすく、とても勉強になります。以下このパンフレットに掲載されている内容を中心に進めていきたいと思います。

右が私が撮らせていただいた甲状腺の模型です。左はいただいてきたパンフレットです。
甲状腺は首の前、のどぼとけの下にあり、形状は上記の写真のピンクの部分で白い部分は気管です。超音波断層検査において、甲状腺の大きさは上下長が5cmまで、前後厚は1.5cmまで、峡部厚は4mmまでが正常とされています。 甲状腺とはユニークな名称であるが、 人 の甲状腺は 蝶々 が羽を広げた形をしていて、  鎧甲 (よろいかぶと)で覆った形状をしていることから由来しています。
甲状腺の働きは甲状腺から分泌されるホルモンにより、全身の代謝を活発にさせる働きがあります。過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」、反対にホルモン分泌が足りないと、「甲状腺機能低下症」という病気を発症します。
甲状腺ホルモンが出過ぎると代謝がたいへん活発になり、動悸、息切れ、やせる、手のふるえ、疲れやすい、生理不順、イライラ、暑がり、下痢という症状が出ます。代表的な病気はバセドウ病です。治療は内服治療、ヨード(放射線)治療、手術があります。
反対に甲状腺ホルモンが不足すると、寒がり、皮膚乾燥、体重増加、無気力、月経異常、疲労感、傾眠(昼間も強い眠気がある睡眠異常)という症状が出ます。代表的な病気は橋本病です。私も上記の3つ症状があったので、先生に「私、橋本病ですか」と思わず聞いてみました。治療は内服治療で甲状腺のホルモンを飲み薬で補充します。
上記の甲状腺ホルモンの異常で起こる病気の他に、私が経験した甲状腺腫瘍です。私にまさか甲状腺に腫瘍が出来ているなんて考えたこともなかったのです。一年前に卵巣がん、子宮、卵管、の全摘手術をしたのに、又って感じでうんざりでしたが、今回は幸い手術の必要はなく、ひとまずほっとしました。
甲状腺腫瘍には良性と悪性の両方がありますが、多くは良性で、手術の必要はほとんどありません。しかし悪性の場合もあり、甲状腺乳頭がんが占める甲状腺がんは9割以上を占めます。乳頭がんは大きくなるスピードが非常に遅く、性質もおとなしいのですが、治療には手術が基本ということです。
さて甲状腺腫瘍の検査はどういう内容なのでしょうか?
①触診をする。

➁超音波エコー検査を受ける。この検査によって腫瘍の存在の有無がわかる。
③甲状腺機能検査(血液検査)を受ける。
上記①~③は甲状腺の病気の診断に最低限必要な検査です。
➁で腫瘍が発見された場合は
④穿刺吸引細胞診検査を受ける。これによって腫瘍が良性か悪性かがわかる。

⑤CT検査によって、画像診断をする。

自分自身の触診にてどの程度、しこりがわかるのでしょうか。私なんか甲状腺の病気を意識したこともなく、もちろん触診もすることがなかったのです。たまたま別の病気の検診のためのCT検査で、検査対象ではない部位に甲状腺に腫瘍があるという画像診断を受けたのですから、たぶん自分では腫瘍ができていても気付かずに過ごしておられる方はけっこうおられるように思います。だからといって気付かずに過ごすより、今回自分自身の体の状態を認識できたことはよかったと思います。
甲状腺の病気の知識を知っているかいないかではずいぶん違うと思います。体に異変を感じた時、ひょっとしたら役に立つことがあるかもしれません。そして自分の体の状態を知ることは大切です。このブログをお読みいただき、頭の片隅みにでも甲状腺の病気を記憶していただけたら、うれしいです。人生100年時代、健康で日々を大切に過ごしたいものです。ブログをお読みいただきありがとうございました。
それでは、また「anmasakoわたしの部屋」でお会いしましょう。

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